トマティス聴覚トレーニング 聴覚過敏Qちゃんの場合

Qちゃんの場合。
Qちゃんは6年生。自閉症です。お喋りですがコミュニケーションはやや一方通行。
苦手な音があります。時々変わりますが、5年生になってから男の人の咳払いがどんどん嫌いな音になってしまいました。
男の人が近くにいるだけで緊張が始まり、咳をしようものなら「お咳はぃやだよぉ」と大声を出して落ち着かなくなる日々だったそうです。ご両親が「聴覚過敏」で検索して私のセンターにご連絡を下さいました。
緊張します。新しい所は苦手です。ですのでセンターに来て頂くと言うのもどうなのか? とご両親と何度もメールでやり取りしました。「入って5分も持たずに『もう帰る』と言うかもしれません」と書いていらしたので、「そうしたらいっしょに話しながら近くの児童公園にでも行きましょう」と御返事した所、ホッとなさったとか。
来所日は私が部屋の外に閉め出されましたが、本人はパパママと楽しくひととき過ごしていました。
そしてご自宅でトレーニング。
一ヶ月くらいしてからでしょうか、ママからのメールで「最近は、男の人の咳払いを聴いても小さい声で『お咳は嫌だよ』と言うだけになりました」とあり、ほほー、いい効果だなあと感心しました。
もちろん日によって、または体調や気分によって、気持ちが落ち着かない日もあると聴きます。
けれど、調子のいい時ならそれくらいの反応で済むと言う事は、Qちゃんの世界をずいぶん穏やかで理解しやすい物にしてくれたなと、トマティスのトレーニングに感謝しました。

聴覚過敏に苦しむ皆さんへ その3

メンタルと音、音の取捨選択の起す悪さ、について

 

見ようと思ったものに焦点が合うように、耳も聴きたいと思った音に焦点を合わせて日々生活しています。そんなの当たり前じゃないの、と私達は感じますが、じつはそこには「気持ち」による選択が混ざっているので、話はややこしくなります。

目は「見たくない」と思ったものに焦点を当てないようにする機能は…無いですね。見まいとして目をそらすことしかできないのではないでしょうか。

耳にはそれができてしまいます。聴きたくない音に対する感度を下げる、聴きたくない音の辺りをぼんやりとしか聞こえないようにする、聴きたくない音が入って来ないようにわざと遠回しにする、こんな事ができるのです。

だって私達の耳は聞こえている全ての音の中から聴きたい音に焦点を当て、残りの音は捨てると言う取捨選択ができるのですから。

 

不思議ですよね、なぜこんな仕組みが? と思いますが、それはやはり聴覚がメンタルにそうとう大きく影響を与えてしまう事と、目を閉じたりそらしたりすれば情報入力しないですむ視覚と違って、聴覚はどんな状態でも「聴こえてしまう」ことからくる自己防衛の機能なのではないかと思います。

 

音のトラウマ、声のトラウマは、聴覚のアンバランスを引き起こします。

最初は一時的な、その音や声が聴こえて居る時だけのものです。親から叱られる時、わたしたちは聞かないように耳のシャッターを閉めていますね?(ちゃんと聴きなさい!! と更に怒られるツボでもありますが) あれが一時的な「聴きたくない音に対して感度を下げた状態、聞こえているけど聴かない状態」です。

それが長く続くと、アンバランスが定着し始めます。多少アンバランスになっていても、全体的に聞こえないところまで聴覚が下がらなければ周囲も本人も気がつきません。

けれどアンバランスが定着すると、聴覚からの入力情報は難しくなります。

 

聴きたい音に焦点を合わせる事に大変な苦労をするようになる方もいます。毎日へとへとでしょう。

逆に聴きたくない音から逃れようとし過ぎ(コワイものから目が離せないみたいに)、今にもその音がしてしまうのではないかと1日中ビクビク過ごしている方もいます(自分でその音を再現しているような状態です)。恐怖は心身の緊張を生み、音に対する感度が逆に上がってしまう事があります。

心理的な原因をお持ちの方の聴覚過敏は、こんな状態なのではないかと私は考えます。

 

トマティスのトレーニングでは、まず入ってくる音があなたを攻撃しない状態を作り、耳の防衛反応をゆっくり時間をかけてほどいていきます。

同時にご自身の呼吸の状態と身体の緊張に意識を向けて、それが聴覚過敏と関係がある事を理解していただき、そちらもノーマルな状態に近づけていきます。

大人でも子どもでも同じように、音を受け入れてくれた身体はしっかりとゆるみ始め、聴覚過敏を引き起こさない場面でのリラックスが始まります。

 

トマティス国際会議で勉強して来ました

3年に一度のトマティス国際会議。前回は2013ギリシャまで行きました。今回はパリ郊外のお城。ステキ、と言いたい所ですが、三日間フルに勉強会です。英語の講義で頭フル回転の三日間でした。

5/13金曜23:50羽田発 

5/14土曜4:00パリ シャルルドゴール空港着 

10時から19時まで勉強。5/15日曜9時から19時まで勉強

5/16月曜9時から5時まで勉強。23:30シャルルドゴール空港発 

5/17火曜18:30羽田着

トマティスメソッドの素晴らしい最新研究や、新しい知識を詰め込んで帰って来ました。

徐々に皆様にお伝えします。

人生を楽しむ人たちの会議はこんな場所で

国際会議会場はパリ郊外のステキなお城。人生を積極的に楽しむ事を広めるメソッドです。自分たちの会議もリラックスとお楽しみが必要(ご飯も美味しかったです)

自分の声をよく聴く事で注意力が上がる

トレーニング機で自分の声を使ったトレーニングをすると、脳の注意力が上がり、機械をつけ無くても常に良い注意状態をキープできるようになる、と実験結果の発表でした

 

燃えつき症候群にトマティスメソッドは効くか

スウェーデンの研究では、激しいストレスなどで燃えつき症候群と診断される人たちへのアプローチとして、トマティスはハッキリ効果があると出ました


ゴールデンウィークは耳休めを

全部で9日の長いお休みだった人も、赤い日だけがお休みだった人も、お疲れさまです。初夏のような、暑い日の多いゴールデンウィークでしたね。

自然の中で耳休めできた人もいるでしょうか?

広い場所、自然物の多い場所、鳥や虫の声がたくさん聴こえる所、そんな場所で私達の耳はとてもよく休みます。

考えても見て下さい。一日中ずっと同じ教室内、会社の、ビルの、マンションの中にいる生活。気にならない人はいいのですが、音に敏感な人で、耳から入る情報の(1)いつも決った音、(2)思っているよりウルサい環境、(3)高周波の少ない音、のためにしんどい思いをしている人は少なくないと思います。

自然の音にたくさん含まれている「高周波」は、脳の栄養であり、私達の心身に大きな影響を与えているはずのものです。

パソコンの、CDプレーヤーの、i-phoneの、テレビのスピーカーでは、「人間に聴こえるはずの周波数」より高い周波数は、データー量を少なくするためにカットされてしまっています。本当の音とは違うのです。

 

 

ゴールデンウィーク最終日、ご予定が無ければ、耳休めをしませんか?

近くで構いません。

飲み物を持って大きな樹のある場所に行って、風がならす梢や若葉の立てる音をしばらく座って浴びませんか?

日差し対策もお忘れなく。

月曜から始まるいつもの日々に耳が負けないように、しっかり休めてあげてください。

 

本日の写真は青山の根津美術館。とても静かで良かったです、オススメ。

 

聴覚過敏に苦しむ皆さんへ その2

聴覚過敏とは?

その2

聴覚はメンタルの影響を一番受けやすい感覚だと言われています。そして外から来るストレス防御のために色々な仕組みを持っています。

今日は音の取捨選択について書きます。

 

そもそも、私たちはありとあらゆる音の洪水の中から聴くべき音を選び出し、その音以外を聴かないようにして日々生活しています。この音の取捨選択にはカクテルパーティー効果と言う名前もついていますね。

 

音の取捨選択」、これはとても高度な機能です。

 

補聴器は劣って来た聴覚を補います。その人が聴きづらいと感じる周波数の辺りをよく聴こえるように設定します。すると確かにその辺りの音は大きく聴こえます。けれどその中から聴きたい音を取捨選択する機能までは補ってくれませんので、「補聴器を入れたのにうるさいだけ」となることもあるようです。

 

自閉症スペクトラムの子供たちの中に、音の取捨選択不全を持っている子たちがいると言われています。

駅前のような騒がしい場所での会話を録音すると、会話そのものよりも周囲の雑音がずいぶん大きく聴こえます。自閉症スペクトラムの子供たちはこんな風に聴いている、と言う説明をお聞きになったり読んだりしたことはありませんか? 耳鼻科的には聞こえているのに聴いていない、周囲からすると不思議に感じられるそんな状態は、音の取捨選択不全である可能性があるのです。

 

静かな場所なら落ち着いているが集団場面が苦手、個別なら学習もよく進むけれど教室ではぼーっとしてしまう、そんな状態の子たちの中には、音の取捨選択不全を起している場合も大変多いのではないか、と私は考えます。音の洪水の中で、よりどころとなる「聴きたい音」が見つからなければ、耳は焦点を合わせる機能を育てることが大変難しくなります。

 

色々な音の中から自分の聴きたい音に焦点を当て、他の音は消して聴く耳の機能 : 音の取捨選択不全を、トマティス®聴覚トレーニングでケアした人の50〜70%の方が改善を感じていらっしゃいます。

 

 

メンタルと音、音の取捨選択の起す悪さ、について、その3に続きます。(次回はもう少し早く更新します。

お約束)

聴きたいと思った音に焦点が合うのです。当たり前じゃないの、と私達は感じますが、じつはそこには「気持ち」による選択が混ざっているので、話はややこしくなります。

 

 

 

聴覚過敏に苦しむ皆さんへ その1

聴覚過敏ケアのご相談が最近増えていますので、少しまとめて書くことにします。

 

五感には感覚過敏と呼ばれる状態があります。

有名なのは味覚過敏(酸っぱさや苦さの感度が人より高い)、触覚過敏(触り心地、皮膚感覚、汗等に対する感度が人より高い)、嗅覚過敏とはあまり言いませんが匂いに対する感度は人によって違いますし、視覚は光に対する過敏をお持ちの方も多いようです。少し違いますが歯の知覚過敏(虫歯になっていないのに痛みが有る)は痛みに対する感度が高まっている状態です。

どれも人間の平均値とされている感覚の強さよりもっと弱い刺激でも耐えられない状態と言い換えることが出来るでしょう。

では聴覚過敏とは?

その1

元々ボリュームに対する感度が人より優れている人が、そのことが気になってしまっている状態です。グーグルやレーダーの開発以前。人は目と耳で遠くから来るものをいち早く見つけ、キケンに備えたり歓迎の準備をして来たりしました。耳の良い人たちは専門職として、高い見晴し台に立ち、目で探す人とともに耳で聞き慣れない音がないかと探す仕事がありました。広い荒野や森や海原や空を日がな眺めて。

こんな人が、教室やオフィスの狭い場所で、誰かの物音、蛍光灯やパソコンやエアコンの稼動音、色々な声、他の部屋の物音、窓の外の音などに囲まれて1日何時間もじっと座っていないといけない。これはそうとうしんどいことだと思います。

 

その2は次回。

聴覚はメンタルの影響を一番受けやすい感覚だと言われています。そして外から来るストレス防御のために色々な仕組みを持っています。こんなことを書きます。

 

すぐ効果の出る子、なかなか効果のでない子

トマティスの聴覚トレーニングは魔法ではありません。ちょっと特殊なヘッドホンからの音楽を使って、鼓膜を司る二つの筋肉の筋トレと、聴覚からの刺激を脳がよりよく受け取れるようにしてあげる、そんなトレーニングです。


ですが、たまに魔法の様にその場で効果の出る子もいます。


センターで試しに付けてもらったヘッドホンからの音楽に立ちすくみうっとりと聴き惚れる子。

付けるなりとろんとして来てソファや床で寝てしまう子。

「これはきれいなおうたね」と言う子。

どの子も今までこんな風に音が聴こえた事は無く、音を聴くことはしんどかったり面倒だったり楽しくない事だった、多分そんな子たちなんだろうな、と見ていて思います。


逆に、トレーニングを始めてもなかなか効果のでない子もいます。

「随分家で聴かせているんですが」とちょっと困った顔のママに連れられてくる子。

「家だと聴きたくないと申しまして」と機材を持って来るママ。

「なんだか、どの時間に聴いても邪魔」って聴いてくれないんです、と訴えるママ。

だからといって、全くフィットしないのかと言うとそうでもなく、少しずつじっくり時間をかけて行くうちに、ふと、受け入れ態勢が整うのか、緊張が解けるのか、もういいなと思うのか、魔法の様にトレーニングを受け入れてくれる事もあります。

慎重な子ほど、時間がかかるかな、とは思います。


メソッドそのものが魔法なのではなく、変化しようと思う子供たちの方に魔法があるな、といつも感じています。


耳は水と深く関わる

「人の耳」って、どうなっているか知ってますか?

外側の耳(耳介と言います)から外耳道(いわゆる耳の穴)が鼓膜まで続き、そこから中耳、内耳と続いて、聴覚神経が脳に届いた情報を伝達していくシステム。コレ全体が「耳」です。鼓膜の外までは空気と触れている世界ですが、鼓膜を隔てて内側は、水で満たされています。

水ですので、大気圧に反応します。低気圧が近づくと音が聴き難くなる人、ぼーっとしてしまう人、耳が痛くなる人、眠くなる人、船酔いみたいになる人などは、耳の中の水が気圧で変化することに対して敏感なのではないかしら、とわたしは解釈します。

今日は夜から雨が降ると言う予報でしたが、午後にお会いしたクライアントさん「眠い眠い」と連発。普段そんなこと一言もいわない元気な子ですので、「寝不足?」と考えましたが、その後わたしもいきなり眠気に襲われて、ああ、気圧だったのねと納得。赤ちゃんも猫さんも、天気が悪いと良く寝ますよね。

気圧も天気も完全無視で仕事しているのは近代以降の人間くらい。

一休みできる方は、心と体のためにできるだけ自然の変化をよく取り入れる生活にして、身体も心も、そして大事な耳もゆっくり休めてあげるのはいかがでしょうか?


聞いてる? 聴いてる?

こっちがせっかく話しているのに、途中から子どもの耳がお留守になっちゃう時、ありませんか?

こちらの話が長過ぎる時によく起きる事ではありますが、親の話が始まるとまるで「さ、CMの間にトイレに」と言わんばかりの聴いてなさを見ると、さすがに怒りたくなりますよね。

特別支援の先生たちに伺いますと、聴いてないなと思ったらそこで話をいきなりクイズにする、と言う技を教えてもらいました。クイズって、なぜか子供心にはいつも「ワクワク」なのだそうです。

「さてクイズです。今からお母さんは何をいうでしょうか?」

の方が

「ちゃんと聴きなさい!!」

と怒るより、子どもには100倍通じる事なんですね。


ところで聞くと聴く。

トマティスでは聞くをhear、聴くをlistenと訳します。

「聞く」は耳に音が届く事。

「聴く」は届いた音を脳で受け入れ・分析・理解・記憶・反応までの一連の働きの部分。

最初の状況は聞こえてても聴いてない場面です。

これがクイズになるといきなり子供たちの聴くモードがスイッチオンになり、聴き逃すまいと一字一句に注意を払い、意味を考え、早く答えを出そうと一生懸命に頭を働かせてくれるんですね。

普段からちゃんと聴いてよ!! と怒らずに、聴いてないと気づく観察力と、クイズに切り替える余裕と融通を親も持ちませんか? そんな事だけで話が通じるんなら安いものだ、と思いましょうよ。怒ってこっちがヘトヘトになっても、子どもの気持ちを潰しても、誰かが褒めてくれる訳ではないですからねえ。

クイズを導入したら子どもが上手く聴くようになってきました、というご報告があったらお寄せ下さい。わたしがお褒めしますよ。

トマティスメソッドのすべて 講演会です

トマティスメソッドはフランスのA・トマティス博士が開発し、彼亡き後はトマティスデベロップメント社(ルクセンブルグ)が継承しております。

世界中を飛び回りトマティスメソッドのプロモートとトマティスメソッド実践者への教育をしているお二人に、こんな講演をお願いしました。

どちらかと言えばプロ向きの講演ですが、一般の方でもご興味おありでしたら参加可能ですのでぜひどうぞ。

www.tomatispro.jimdo.com


無事終了致しました

スマホ難聴

WHOが「スマホ難聴」という問題を世界に発表してくれました。

いい音楽だから、好きな音楽だからといって、長時間ヘッドホンで音を聴いていると難聴の原因になる可能性もあるのだと。続けるのは1時間くらいにすべきだよ、とのこと。

今回はスマホ難聴という名前がつきましたが、1980年代、ウォークマンなどの携帯型音楽機器が出回り始めた時代にも同じ事がいわれました。「ウォークマン」が商品名であるため、これを使う訳にもいかず、「ロック難聴」などと説明されましたが、大音量に長時間さらされると聴覚神経がダメージを受ける、場合によっては聞き取れない部分が出来る、と言う事です。

今は職業性難聴を避けるために、大きい音のする工場や現場ではイヤーマフ装着が義務づけられていますが、大昔の工場・現場でそんな事にはかまっていなかったため、同じ大音量の場所での仕事を数年続けるうちに聞こえが悪くなる人たちがたくさんいました。

スマホ難聴になったとしても、いきなり難聴レベルまで下がる訳ではないので聞こえ難さがあるかどうか、なかなか自分では分かり難いものです。

こんな事、感じませんか?

 

なんとなく人の話を聞くのが面倒な気がする

ヘッドホンの音の方が良く聴こえるので家でも付けている

寝るときもヘッドホンで音楽を聴いている

ヘッドホンを外した後、音がウルサく感じる

ヘッドホンを外した後、音が小さく聴こえるのでテレビなどボリュームを上げた

夕方や夜になると疲れがひどく、たまに「聞く」事に「?」を感じる

聴き間違いが増えた気がする

喋るのことをおっくうに感じるときがちょっと増えた

 

以下の記事をお読みになって「もしかして」とお感じになった方は、一度聴覚チェックをお受けになってはいかがでしょうか。

http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/150312/lif15031208000001-n1.html

 

トマティス麻布センターは新しい聴覚チェック機を購入。

今までのチェック機よりも細かく調べられるようになりました。

正しい呼吸の大切さ

港区で生活していると、遠くを見るチャンスも少ないし必要も感じないために、目の機能が省エネモードになるな、と感じます。大人はいいのですが、子供たちのそこの機能は育たずに大人になってしまうかなあ、と自分の息子を見ていても感じます。

同様に。

子ども時代が終わると、スポーツや声をかける出す事をしない限り大声出すチャンスが少ないし必要も感じないために、呼吸の機能が同じように省エネモードになってしまうな、と感じています。

近所を歩いている男性サラリーマンの方で、肘を体側にピタッと押し付けたまま歩いている人を何人か見かけてそう思いました。彼らは私の推測で行けば、普段大きい声は出していないし、上がり症だし、人と話するのは苦手だと思います。

肋骨の動きを両脇の筋肉で完全にプロックしているために、呼吸はどうしても浅く早くなっているはずだからです。

パソコン仕事の人がほとんどとなってきた21世紀だからこそ、たっぷりしっかり呼吸しましょう。毎日何か見つけて声を出して笑いましょう。大きい声も出しましょう。

楽に元気に過ごすためにね。

ヘッドホンが怖い子たち

ヘッドホンが着けられない子も私のセンターに来ます。

ヘッドホンの耳(鼓膜経由の気導音)からの音楽と骨(頭頂部に付いている骨導スピーカー)からの音の塩梅でトレーニングが進みますので、ヘッドホンを着けない限りトレーニングにはなりません。。。

「部屋に音楽を流すのではダメですか?」と訊かれる事もあります。

残念ですが、それでは普通の音楽療法的な「きれいな音楽はリラックスできる」と言う効果しかありません。もちろんそれだって大きな効果が望める事ですが、トマティスメソッドのトレーニングは気導音と骨導音のバランスを使ってもっと直接的に聴覚の働き方を教育しているので、ヘッドホン無しではどうしてもトレーニングになりません。


ではどうするか?

おうちでヘッドホンの練習をしてもらいます。

感覚過敏のある子どもにとって、耳の近くに新しい物が来る事はものすごく怖い体験であるはずです。ですのでまずママやパパの手で耳のマッサージ。大きな掌で優しく耳全体を包んでゆっくりゆっくり暖めながら少しずつ動かしてあげて下さい。慣れて来たら耳たぶをつまんだり、耳介(耳の外側全体)を小さくこすったり。ツボもいっぱいある耳ですからリラックス効果もあります。

同時にヘッドホンを家で見慣れる事、家族の誰かが着けて音楽を聴くのも見せます。

大切なのは「恐怖」を呼び起こさないようにすること。

耳は入って来る音を拒否する強い力と仕組みも持っているので、怖いと感じてしまうと拒否の体制を整えてしまいます。

まずはゆっくりゆっくり。優しく楽しく音とつき合えるように、準備して上げてください。

いい天気ですね

天気が良くて気圧が高いだけで、聴こえの調子は違います。だって私たちの耳の中には水が詰まっているのですもの。気圧の影響当然ありますとも。

私自身も気圧に敏感なので、雨の日は静かに室内で本など読んで過ごすのが好きです。テレビで映画も良いですが、どうも晴れた日よりも耳が疲れやすい気がします。

そんな風に感じた事のない方がほとんどだと思いますが、天気が良くて嬉しいのは、長靴はかなくていいからとか傘を持たなくていいからとか、空が青くて目が嬉しいからとか、空気がさらっとして髪や肌の調子がいいからとかだけではなく、耳もスッキリするからなのです。

聴いてくれない子は聴いてもらった経験が少ない

父も母も忙しいです。特に働く母はダブルで忙しいです。小さい子を抱えていると、自分の仕事が終わって、ダッシュで帰りながら買い物して、子供をピックアップして、家に着くなりご飯作って食べさせて洗い物してお風呂入れて明日の準備させて寝かしつけて、ぜーぜーぜー、もう夜中。

そんなお家で育った子がみんな寂しがりかと言えばそうでもなくて、私は充分愛されてます、と満足そうな子たちもちゃんといます。逆に子育て中でママが仕事はお休みしているから子供との時間をたっぷり取れるはずのお家の子でも、なんだか淋しくて足りなくて焼きもち焼きな子も。

もちろん、持ってうまれた「愛情バケツ」の大きさも人それぞれ。大きなバケツで足りないー足りないー、と言ってる子もいれば、小さいバケツでニコニコの子もいます。そこに穴があいてるバケツの子もいて、一度も足りた気になった事のない子もいました(本人証言)。

でもね、この時期の足りなさ・淋しさって、親にちゃんと聴いてもらえてない感覚から来る子、少なくないようです。どんなに忙しくても、聴いてあげる時間を作りませんか?

一日3分でいいんです。きょうだいがいたらなおさらです(最近は一人っ子も増えてますからね)、なかなか独り占め出来てないのを感じてるはずですから。

聴いてもらえてる子は、自分が聴く事もなかなか上手に育ちます。

いくら喋っても無視されたり聞き流されてる子は、小さくても聞き流すの、ものすごく上手に育っちゃってて、それって残念、もったいないです。

ケータイ電話がどんどん便利になって、ベビーカー押しながらスマホ見てる親たちホント増えました。私もその時期にスマホだったら絶対見ちゃってたと思います。だって毎日の子育てでヘトヘトなんだもの。何か楽しい事が欲しいんだもの。

とは言え、期間限定の子育て中。

あとあと絶対に楽になります。思春期の子供に無視されないでちゃんと話し合いができるようになるために、ぜひこれを読んだ今日から、ちょっと真面目に子供の言う事に耳を傾ける時間を作って下さい。一日3分でいいので。

 

トマティスのセンターへようこそ

トマティス「きこえ」と「しゃべり」と「りかい」の教室は、トマティス聴覚トレーニングを使用して、発達に凸凹のあるお子様、学習にトラブルを感じているお子様とお母様お一人お一人へのケアを行なう教室です。

アットホームな雰囲気で一人一人の個性を伸ばし、楽しく学べます。

 

聞こえの調整、音に対する集中度アップ、話し言葉の理解力レッスン、しゃべる力の育成、言語そのものの基礎体力作りなど、個別でのばしたい部分をサポートする個人レッスンを用意しています。

お母様への聴覚ケア、ごきょうだいへの心理ケアもあわせて行なう事が可能です。