あなたの耳には何がきこえているだろう

「みんなで一緒に」

日本の教育のメインテーマはここだから、感覚が他の子と少し違う子たちはとても苦労します。

見える色だって、詳しく比べてみるとずいぶん違うのです。

暑がりさん、寒がりさん。体感温度も違いますね。

制服の襟がチクチクして着れない子、全然平気な子。

部屋の中の匂いに敏感な子には、教室はずいぶんくさい場所かもしれません。

酸っぱい味、辛い味、苦い味、なんて、大人でも好き嫌い別れちゃいますよね。

 

きこえる音は? これは比べられないから「同じよね」と決めつけられちゃってますけど、いやいや、実はすごーく違います。そして他の子よりよくきこえちゃう耳を持っている子たちは、毎日たいへんな苦労をしているのです。

 

超高い音と超低い音の「超音波」と呼ばれて人間にはきこえないはずの周波数の音がきこえている子もいます。多くの電気機器は人の耳に静かに感じられるようにと、出ている稼働音を超音波の方に寄せちゃっているんですって。だから、こういう子たちの耳には静かなはずの教室もずーっと不快な機械音のする場所です。

 

日本語のリピートより英語のリピートの方がちっちゃいころから得意な子たちもいます(うらやましい?)。こういう子たちは英語の歌を耳コピできちゃったりして素晴らしいのですが、日本語だと小さい頃から何を言われているのかなんかよく解らないままに育ちます。日本語の周波数に耳がよくチューニングされずに生まれて育っちゃった耳の子たちです。

 

自分の話し声は無茶苦茶大きいのに、他の子のたてた小さな物音にやけに大きく反応しちゃう子もいますね。「うるさいよ!!」なんて怒鳴ったりして。お前の方がずっとウルサいよ、と喧嘩になったりする元ですが、本人の耳には本当に自分の声より他の子のたてた小さな物音の方がウルサく感じている場合もあるのです。

 

さて、これを読みながら。

あなたの耳には何がきこえていますか?

家族の話し声? リビングのテレビの音? パソコンのモーター音? 時計のカチカチ? 部屋の外を通る車の音? 自分の心臓の音? 

一緒にいる人にもきいてみて下さい。意外な返事が返って来て、一緒にいても同じ音をきいていなかった事が解るかもしれませんよ。